こぎん刺しキットはじめに

◆さとの坊のこぎん刺しキット
 さとの坊のこぎん刺しキットは、初心者の方にこぎん刺しを楽しんでいただくことをコンセプトに掲げ、下記2つのテーマで制作しています。

(スキルアップキット3)

1【スキルアップキット】(その1〜その10まであります)
目的
・こぎん刺し図案に登場するいくつかの基本の動きを図案を通して経験し、表現の引き出しを増やし、ますますこぎん刺しを楽しめるようになる。
・様々な材料を経験して違いを知り、お気に入りの材料を見つける。
 模様をつなげて拡大する動きや、迷子になりやすい図案の捉え方なども説明していますので、古作図案等複雑そうに見えるに取り組む時の視界が明瞭になると思います。

2【季節を楽しむキット】
目的
・季節のモチーフ等(ひな祭りやこどもの日、クリスマスなど)をデザインしたシンプルな図案を通して、気軽にこぎん刺しの模様を楽しみ、暮らしに取り入れる。
 こちらは各キットにタイトルが設けられており、最適なものを楽しんでいただけます。お祝いや感謝の気持ちを表現する贈り物にされる方も非常に多く、大切な方とのコミュニケーションを深める機能も果たしています。

◆キット制作の背景
 さとの坊がキット制作を始めた背景には、新型コロナにより社会活動が制限されたこと、同時期に第二子を出産し、それまで定期的に開催していたワークショップを行うことが難しくなったことの2つがあります。
 初めはワークショップに参加された方からのひな祭りこぎんを図案で欲しいと言う声からでした。そんな話をInstagramでしたところ、周りの方からのご希望の声をいただくことになり、キット制作を始めました。
 需要で作り始めたキットでしたが、自分自身がこぎん刺しの魅力に感じている動きを取り入れたキットをスキルアップキットして提供することも行うようになり、現在の2つの柱が建つようになりました。

 

◆図案制作の裏話
 私は図案に起こさずにこぎん刺しを楽しむタイプなので、キット制作を始めてから図案制作の苦労を知ることになりました。手書きで何度か挑戦しましたが、嘘みたいに綺麗に書けず、他の方に提供できるレベルではな買ったためデジタルで表現(イラストレーターを使用)する方法に挑戦、今に至ります。
 未だにツールを使いこなせていないのですが、自分が見やすいと感じる図案表記にできていることがこの3年での成長です。(図案表記はいくつかのスタイルがあり、図案集に酔ったり混乱した経験があるためそれは回避したかったのです、、)次第にツールの機能を知るようになり、当初図案比率は等比でしたが、現在は見本に近い縦横比の図案を提供するように心がけています。まだまだ勉強が必要ですが、お客さまが取り組みやすい図案になるように改善していけたらと思っています。
 これから、少しずつ各キットの解説等も紹介していきますので、楽しまれた方ももう一度制作されたこぎん刺しを眺めていただければ幸いです。
 ぜひ一緒に、こぎん刺しを楽しんでいきましょう!

 記事の写真は、スターターキットに登場する、いろいろな布にいろいろな糸で刺したこぎんです。ほんの一部ですが、写真だけでも違いを感じられますよね!こぎん刺しって、面白いんです!

Satonobou