こぎん刺しキット材料への想い

◆材料を知る楽しみ
 私は、こぎん刺しの材料に関して、いろいろなメーカーの布や糸を使いたいタイプです。自分と相性が良いなと感じる布や糸を使うことが多くなりますが、布も糸も色や刺し心地の違いや布に乗ったときの色味や雰囲気の違いなど、それぞれの特徴を知るのがとても楽しいと感じています。そして、こぎん刺しキット、こちらのブログやSNSを通して、その楽しさを共有していきたいと考えています。

 
◆キットで材料の特徴を味わう

 Satonobouのキットは、材料体験を一緒に楽しみたいという想いから、布や糸、さまざまなメーカーのものを使用しています。材料による違いは、色やモドコの縦長比の違いだけでなく、刺し心地も大きく異なります。この違いは、こぎん刺しを楽しむ方だからこそ経験できることで、私はとても幸せを感じる瞬間です。ぜひ、キットを楽しまれる時には、材料の魅力も合わせて引き出していただけたらと思います。

 
◆材料の有り難み

 キットに最低でも布をセットにしているのは、材料の有り難みへの私なりの感謝の表現です。10年ほど前は材料の選択肢は非常に限られていましたが、次第に増え、ついコロナ前までは、こぎん刺し用の材料が充実していたように思います。ところが、ピークを過ぎると、国産カラーコングレスが続々と廃盤となり、麻布等も価格上昇や織り機の老朽化等様々な理由で追加生産が難しくなったりと、手に入ることにひしひしと有り難みを感じるようになりました。
 中学の頃に社会科の担任が、「地元への一番の貢献は、地元で買い物をすること、お金を使うこと」そう教えてくれたのですが、その意味がようやくわかるようになりました。必要性と感謝は買うことで表現できます。そしてその行為は次に繋がります。自分なりに想いを繋げ、サイクルにしていきたいと思います。
 図案だけが欲しいと希望される方も当然多く、私もそのように対応していかねばと思ってはいますが、自分なりに伝えたい思いがしっかり伝えられる図案の形が見つかったら、図案販売を開始したいと思います!それまで、どうぞお待ちいただければと思います。

今日も楽しい、こぎん時間を。

Satonobou