こぎん刺しを通して出会う文化
◆こぎん刺しを通して出会う世界の文化
みなさま、今日もこぎん刺しを楽しんでいますでしょうか?先日、この1年半のアメリカ生活を振り返ってみて、日常生活だけでなく、こぎん刺しの面でもさまざまな出会いがあったことを再確認しました。直接出会った方もいれば、InstagramやThreads、Facebookといったオンライン上での出会い、そしてEtsyで販売を始めたことで、実際に私のPDFを購入された方と密にメッセージをやり取りする機会にも恵まれました。
日本と異なり、「こぎん糸」と調べて簡単に糸が買える環境でも、「こぎん布」と調べて簡単に布が買える環境でもない場合でも、楽しんでくださる方がいることはありがたい限りです。また、積極的に質問してくださるみなさまのおかげで、自分では出会えなかった視点を知ることができるのも嬉しい経験です。
また、日本のこぎん仲間のみなさまが、サークルで積極的に発信したり、質問に答えてくださることで、日本に住んでいない方やこぎん刺しがピンと来ていない方とんこぎん刺しとの距離が近付いたり、輪郭がはっきりしてくることにも嬉しく思っています。

◆こぎん刺しを紹介している理由
私は今ではこぎん刺しとは何なのかという部分も含めてこぎん刺しを紹介していますが、それは日本に住んでいた頃に遊びで始めたこぎん刺しのInstagramに、「これは何か?」と海外の方から質問をもらったのがきっかけだったと思います。そしてこの布は何か、図案はどこで手に入るのか、糸はこれでもいいのか...と、様々な質問をもらうようになり、写真のキャプションにこぎん刺しや使用している材料について書くようになりました。
「私の地域にも似た刺繍があるよ」「あの地域の織り物に似ているよ」と自身の文化や知識を共有してくださる方にも恵まれ、その度に地図や気候、文化などを検索しては頭の中で世界旅行を楽しんでいます。また、コメント欄では私と同じようにその発見を楽しんでくださる方もいて、とても嬉しく感じています。
一方で、ごく稀に「その模様は私たちの文化のもので、あなたの文化のものではない」といったコメントをいただくこともあります。他文化を否定する意図でこぎん刺しを伝えてきたことは一度もありませんし、自分の投稿によって不快な気持ちになる方がいたのであれば申し訳ないと思っています。そこで今日自分の言葉でここに考えを残しています。

私は、世界の異なる地域で似た模様や技法が生まれることはそれほど不思議でないと思っています。例えば、厳しい寒さの中で暮らすために生まれた知恵や工夫。手に入る限られた材料を使って、少しでも暮らしを快適にしようとする努力。身近な動植物や自然から受ける影響。そして、日々の暮らしの中に美しさを見出そうとする、人間の創造する力。暮らす場所や時代が違っても、人々が考えることや工夫することには、共通する部分があるのではないでしょうか。
こぎん刺しを通して自分の知らなかった世界の刺繍や織物について教えていただけることをありがたく感じていますし、自分の故郷の文化を大切に思うのと同じように、世界中の人たちがそれぞれの地域の文化を大切にしていることも、素晴らしいことだと思っています。

◆最後に
今後もこぎん刺しを探求し、魅力を紹介していけたらと思っています。そして、もし皆さんの地域にも、こぎん刺しに似た刺繍や織物、模様があれば、ぜひ教えてくださいね。そんな交流を楽しみにしています。
◆ショップ、取扱店
・Etsy こちら
・koginbank こちら
・Tue(委託販売) こちら
▶️材料研究ブログ
▶️Instagram(動画などでこぎん刺しのシンプルさ、面白さをお伝えしています)
Satonobou