koginbankさんCFを応援
◆koginbankさんCFを応援
先日、世界中にこぎん刺しや菱刺しの情報を発信されているkoginbankさんがオリジナルこぎん布の未来に向けてクラウドファンディングを立ち上げられました。そこで、こぎんバンクさんオリジナルこぎん布で作ったブックカバーをリターンにしていただき、試作を重ねながらしっくりくるデザインを探っていました。期日に間に合わずにいたのですが、粘りましょうと仰ってくださり、試作5作品目でなんとかデザインが落ち着きました。
◆ブックカバー制作で大切にしたこと
①布の落ち着いた色味を活かした糸色選び。
私は普段、布の上で主張する糸を選ぶ傾向があるのですが、今回は布と糸の色が調和するような糸で試作を重ねてきました。明るめであったり暗めであったりしますが、どちらも布の色と等位であるかを意識してきました。詳しくはInstagram Satonobouで紹介しています。
②読書をする際、手の触れるところでこぎん糸を感じられること
全体的な見た目にももちろん拘りましたが、こぎん刺しの醍醐味はその糸の凹凸から温もりが感じられること。koginbankさんの綿布は手触りがとても柔らかく、ブックカバーにしたときに布そのものに温かみが感じられるのですが、そこにこぎん糸で模様を刺したときに感じられるでこぼこが手や指にとても心地良く感じられます。ゆったりとした読書時間をさらに豊かなものにしてくれるよう、模様配置を意識しました。内側のデザインもぜひ実用性もあわせて楽しんでいただければと思います。
③伝統模様で構成されていること
今回の図案は全く難しいものではなく、メインは同じ図案のサイズを変えて重ねただけ。下の上下の重なりを一層味わえるよう、またアクセントにと加えた図案はウロコ模様です。まだまだ刺したことのない模様だらけですが、伝統的な模様(基礎模様であるモドコが合体したり変形したりした規則的な模様)の魅力を今後も表現を工夫しながら伝えていきたいです。
◆キット制作について
そもそもは、koginbankさんのオリジナルこぎん布の布幅がブックカバーに最適!と言うところからブックカバー制作に取り掛かっておりました。時間がかかっていますが、なんとか11月までにキットとしても販売できるよう、仕立て含めより良いものにしていきます!
(試作3号、4号です)
Satonobou