肩書きこぎん刺し作家
◆肩書き:こぎん刺し作家
こぎん刺しを始めて10年近くになり、「こぎん刺し作家の」と紹介されることに慣れてきました。それでも自分で「こぎん刺し作家のさとの坊です」と自己紹介をすることには抵抗があります。「普段はこぎん刺しをしています」と言うことには全く抵抗がなくなったのですが、何が違うんでしょう。抵抗の中身は、照れ、恥ずかしさ、そんなものです。プロ意識がないからでしょうか(汗)。未来は堂々と名乗っているのでしょうか。
◆肩書き:農家・母・娘・学生
先日koginbankの石井さんとたくさんお話をさせていただいて、インプット続きの日常にアウトプットスイッチが入ったのかもしれません。ふと気付いたのは、私が今魅力を感じている伝統的なこぎん刺しを作って来た女性たち、肩書きをつけるとなれば、農家・母・娘・学生だったからかもしれません。当時、こぎん刺し作家という肩書きを心に持っていた人もいたかもしれませんし、「あそこのお母さんは熟練のこぎん刺し職人」と呼んでいた人がいたかもしれません。それでもあくまでも暮らしの中に黙っていてもあるもの。こぎん刺しは独立した何かでなかったことが、自分自身をこぎん刺し作家と呼ぶことに恥ずかしさを感じさせるのかもしれません。
現代、たくさんの人の力が組み合わさり、こぎん刺しが地位を得て、こぎん刺し作家を肩書きにする方が増え、世界中に広まっていく。
当時の女性たちに、現在のこぎん刺しの在り方をしかへでみてな〜!(教えてみたいなぁ〜!)
Satonobou