アメリカ暮らし5

◆さとの坊のアメリカ暮らしその5
 前回の投稿から半年以上が経過し、今日でアメリカに来て1年になります。アメリカに来て半年くらいまでは、「アメリカ生活 つらい」とか「アメリカ生活 ストレス」「日本 帰りたい」とか、調べるほど気持ちが下がるような検索ばかりしていましたが、そういったことがなくなりました。(笑)手の痺れや首筋の張り、食いしばり、、、一時帰国時に家族に心配されないわけがないくらい体は大悲鳴をあげていました。(笑)感覚的には産後鬱に近い状態でしたが、その状態が適応する際の流れで発生すること(もちろん全員でないにせよ)と頭で理解することに努めたことで心が軽くなったのと、あとは何より一時帰国でリセットできました。一時帰国の時は体調がすこぶる快調で、不調の原因がストレスだと再認識できました。良くも悪くも。(笑)
 この秋から次男がPreschoolに通い始め、1年ぶりに自分時間を持てるようになり、毎日の送り迎えで子どもたちの頑張りや生活が身近になりました。次男は通い始めて3日目で朝のお別れ時に泣かなくなり、私も安心して自分時間に集中できるようになりました。お友達、先生に恵まれたこと、本人の心の基盤、全てに感謝です。

◆アメリカ生活は人の魅力を再認識
 一時帰国の時、「何がそんなにストレスなの?」と何度か聞かれましたが、自分では単純にアメリカ社会と自分の性格の相性が合っていないのだと思いました。アメリカの広さや州による違いを考えると、以下の話は「アメリカの」と表現してはいけないと思いますが、日本社会に感じていた誠実さや安心感とは反対に近い社会が存在していました。(荷物の配達の不確実さや、配達されたとして返品が必要な状態とか、医療保険制度の見積もりの意味不明さとか、病院の予約が最短1ヶ月後とか、預かり時間の割に高額な保育費とか、、、)
 自分にとって、社会の仕組みは日本が最高だと感じる一方で、人の魅力はアメリカで一層感じています。基本的に初めてのことだらけで色々わからず、英語力うんぬんの前に助けを求める必要があります。助けを求めたときに、Seattle、Bellevueで出会った人たちは例外なくみんな親切でした。たまに理不尽に言葉の使い方が荒い人がいますが(これはどこでも経験することですね)、そういったことが目立つほど、人が素晴らしいです。子供の学校のクラスの保護者の方も、アメリカに来てあまり時間が経っていないことを知ると、「困ったことがあったらいつでも連絡して」と連絡先を交換してくれたり、日本人の保護者の方も、車を持っていないことを知ると、「緊急事はいつでも連絡して、車出せるから」と言ってくれます。不自由さや一人で解決できないことが多いことで、30代の終わりの時間に改めて「人としてどうありたいか」を考えられるようになりました。こんなに有難いことはありません。毎日は簡単ではありませんでしたが、それを超える経験ができていました。

◆これから頑張ること
 体調が落ち着いてきたこと、自分時間を持てるようになったことで、暮らしの目標を持てるようになりました。こぎん刺しの目標もありますが、生活で言えば英語のSpeaking力をつける。間違ってもいいから自信を持って話せるようになる。その辺りです。ESL(English as a Second Language)は自分のレベルのコースに空きがなかったのですが、運よくABE(Adult Basic Education)という、英語で教養を学ぶコースに参加できるようになったので、週に2回ですが学生をします。日々の暮らしレベルであれば英語は大体理解できるのですが、どうも発言するとなると頭でっかちになって自然に話せません。レベルは明らかに低いのですが、チェコ語の方が生きたチェコ語で言語習得したので話すのが怖くありません。英語もそんな存在になってくれたらいいなと思っています。英語圏で暮らしているだけで身につくほど言語は優しくありませんので、言語が自分を味方してくれるように、こちらから歩み寄ってみます!

 今日はSatonobouの近況になりましたが、なんとか元気に、目標を持って生きていることをお伝えしました。(笑)先日Instagramでアンケートを取ったのですが、ピンクッションキットに興味をお持ちの方が想像以上にいらっしゃったので、来年の夏の一時帰国時には、ブックカバーに加え、ピンクッションのキットも準備してみようと思っています。
 少しずつ、メッセージで質問してくださる方、ちょっとした共通点を教えてくださる方、楽しいことを教えてくださる方が増えてきました。アメリカ生活での経験を通して、自分の分野(こぎん刺しや青森のお店情報など)でお役に立てることは全力でお役に立ちたいと思っていますので、どうぞお気軽にメッセージをお送りください。こちらのサイトにもお問い合わせフォームを作ったらいいですよね。(笑)早速夫に相談してみます。

 

 

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