仕立ては道具に頼る
◆こぎんの仕立ては道具に頼る
今日は、こぎん刺しをきっかけにミシンを始めた私の仕立て方法をお話します。ミシンでの(手もですが)仕立てはまだまだ自信がありませんので、出来るだけ道具に頼って失敗しない環境を整えています。仕立ての度に「久しぶりのミシンだな」と思うので、自信がつく日がやって来るのか全く分かりません。おかげで初心忘るべからずを実践できています。(笑)
習ったわけでもなければ教えたことがあるわけでもないので、ここに書いた内容に責任を負うことはできませんが(すみません!)、実際に私がやっている方法ですので、怖いことはないと思いますし、大したことはしていませんので、同じようにやってみたからといって失敗に近づくことはないと考えています。
◆さとの坊が使用しているミシン
まず針と糸は厚手用を使用しています。ミシンはシンガーの家庭用ミシンです。(モナミヌウシリーズ)こぎん刺しの仕立てや準備では、布の縁をかがり縫い(ほつれないようにするための処理)が出来た方が助かると感じるため、ふちかがりのステッチとふちかがり押さえが装着できる機種を選びました。その他は特別なステッチを使用することはこれまでありませんでしたので、万が一ミシンが壊れた時も同じようなものを選ぶと思います。
◆頼っている道具
下の2つの道具にいつも頼っています。
①チャコペン(自然に消えるタイプ)
縫い位置は事前にチャコペンで印をつけています。この安心感は、ミシンが得意でない方にはぜひ経験していただきたいです。(上の写真の紫色の印)
下でも書きましたが、こぎん刺しが施されたこぎん布は、厚く、丈夫になります。ただの布を縫うのとは訳が違うように感じています。その布に、ステッチ用の目標線があるのは、ミシン初心者にこれ以上にない安心感を与えてくれます。
②マグネット定規
上の写真の布の隣にあるものです。使い方が正確か自信はありませんが、こぎん布を縫うときは、針の通過位置にこぎん糸がある・ないで布が揺れることがあります。そんな時に、これ以上右に行かない安心感は絶大です。
③道具ではありませんが、必要に応じてゆっくり縫う
バッグの持ち手や布が重なって布が厚くなるところ、絶対に真っ直ぐ縫いたいところ、カーブ、など、自信のないところは自分を信じることなく、縫うスピードを落としています。
ミシンが得意でないために上記の道具を使っていますので、もちろんミシンが得意な方にとっては不要なものですが、きっと私のような人がいることを信じて、ここに残しています。頑張って刺したこぎんを安心して仕立てられるって、大切ですよね。
ちなみに、曲線を縫う時にはほつれ止めにミシンを使用することがありますが、接着芯を貼っている時には特に使用していません。また、液体のほつれ止め(下の写真)効果がバッチリな場合も使用していません。
◆縫う前に大切な作業
エプロンやコースターなど、仕立てた後に洗濯をする機会のあるものなどは仕立てる内容によって、水通しをするかと思います。それはそれとして、私が一番大切に感じているのは、アイロンがけです。
ふっくらと刺し終えた糸が潰れないように、そしてさらにふっくらとするようにアイロンをかけます。【アイロン台→タオル→表面を下にしたこぎん→薄手の布】と置き、スチームアイロン→通常モードのアイロンで形を整えます。もしも布が歪んでいるようであれば、少しスチームの湿り気が残っている段階で、布を縦横に優しく伸ばして整えます。総刺し(布一面に刺してある状態)の場合はあまり心配ないかと思いますが、部分的に刺したこぎんの場合は指で引っ張ると歪むことがあるので、布を机に置いて、手のひらを使って、面で抑えて伸ばすのがおすすめです。
縫う時にこぎん刺しをしたその布が歪んでいないことを確認できてから縫うと、思った通りの作品に近づくと思います。私は仕立てに関しては、超が付くほどの慎重派ですので、ステッチ位置を何度も確認したり、表から針を通して確認したり、とにかく確認を繰り返しています。思い切って仕立てた方がもしかしたら綺麗に仕立てられるんじゃないか?と思うこともありますが、思い切る技量がないので、しばらくはここに残した内容で頑張っていきます。また、気付きがあればブログに書いていきます。仕立ても含めて、一緒に楽しんで行けたら嬉しいです。
(こちらのブックカバーも、慎重に慎重を重ねて仕立てました)
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Satonobou