こぎん針調べ1

◆こぎん針調べ1
 今日はこの夏に販売したブックカバーキットで使用した麻布のこぎんドゥエル、Tsugaruに適していると感じたこぎん針についてのお話です。自分の手に合うかどうかは自分にしかわかりませんし、刺し方も影響する個人的な感覚が含まれますが、針の違いを見ていただければと思います。今回は下の写真:左からTulipのこぎん針、つきやのつがるこぎん針、Olympusのこぎん針、を比較します。

◆こぎんドゥエル紹介
 
詳細は以前書きましたこちらの記事をご確認ください。

◆針先を見てみる
 針の上部、細くなっているところの違いを見て、どんな針かなと想像してみてください。今回は刺し心地だけを比べたため、針穴のサイズの違いは省略します。次の機会にご紹介したいと思います(ざっくりお伝えすると、Tulipは針穴が小さいです)。撮影距離は全て同じくらいです。

※この後針の先端を比べる写真が出てきますので、先端恐怖症の方はここで止めてください。

 Tulip こぎん針

 つきや つがるこぎん針

 Olympus こぎん針

 

 先端部分のサイズの違いをご確認ください。 
 

 

 針先はTulipが小さく(鋭い、先端が細い)、他の二つの針は大きい(針先が丸く、Tulipに比べると太め)ことが見て取れる思います。つきやとOlympusのこぎん針の違いは分かりづらいです。横からの写真を見比べると、針の先端部分(鋭くなる部分)の長さが異なって見えますね。

◆刺し心地の違いとおすすめ
 先におすすめをお伝えすると、ドゥエルやTsugaruには、針先の大きなつきやこぎん針やOlympusこぎん針が刺しやすいように思います。
 こぎんドゥエルTsugaruは表面の糊をザクザクと突き破る感じと、刺しながら布が柔らかくなっていく印象があります。その時にTulipだと突き破り不足感があり、なんとなく運針の時に引っかかったり、針先が細いために布の経糸を割ってしまうことがありました。他の二つの針は、表面の膜をしっかりと突き破り、運針もしやすかったです。もしかしたら他の方には全く別の印象があるかもしれませんので、針が何種類かある方はご自身で比べてみても楽しいと思います。
 そして、私自身、刺し心地がモチベーションに大きく影響するためブックカバーキットのフルセットには、私が6つの試作で使用したのと同じ、Olympusのこぎん針を入れています。
 今回は対象の布が限られていて、それぞれの針の特徴までは確認できませんでしたが、機会があれば調べてみて、またここでご報告いたします。(来年、再来年になるかもしれませんが...(笑) 


▶︎金魚ねぶたキット図案・説明書のデータ販売
(作品例に図案見本を追加しました)
・優しい顔の金魚ねぶた▶️minne販売ページ
・勇ましい顔の金魚ねぶた▶️minne販売ページ
 
▶️材料研究ブログ
▶️ショップ(今後、一時帰国以外はデータ図案を充実させていく予定です)
▶️Instagram(動画などでこぎん刺しのシンプルさ、面白さをお伝えしています)
 
Satonobou