ブックカバー制作のヒント3
◆ブックカバーキット制作のヒント3
まず、キットに関してのブログ位置が分かりづらくご面倒をおかけしておりますが、キットに関しての紹介はこちら(メニュー内こぎん刺しキット紹介)にあります。サイトは年内に調整していきたいと思います。
ブックカバーキット制作のヒント、ブックカバー制作のヒント2、と書いてきて、まだあるのか!になってきました。まだあります。(笑)試作5つを作り終えてキットが完成し、凝縮したつもりの説明書ですらボリュームがかなり多いのですが、作れば作るほど、あれも伝えたい、これも伝えたい、が出てくるもので...。ブログでアップデートしていきますので、ぜひこちらの更新もチェックしてください!
◆手縫いのポイント
◯玉結びは二重に
手縫いとミシンの決定的な違いは、ミシンよりもゆっくり進むことくらいかなと思いましたが、するりと抜けないよう、玉結びは二重にすると良さそうです。
◯布目を活用して縫う
これは私が手縫いに慣れていないことと、生地が厚く運針で進められなかったことで思っただけですが、特に模様に対して垂直に縫う部分は、布目を活用して裏で2目表で1目、のようにリズムを刻みながら進むとテンポよく縫い進められて楽しかったです。サイズ調整側の斜めに進む部分は縫い位置を描いた線の上を心を無にして進むしかないのですが、それはそれでこぎん刺しの布目を生かして表現する合理性などに気が付く時間になるので楽しかったです。
◯アイロン接着テープや手芸用両面テープ、手芸用接着剤を活用する
綾テープの仮縫いやポケット端の処理(サイズ調整側でない方)に、上記の手芸アイテムを活用すると非常に簡単に仕立てが完了します。ただし、周囲の仕立ては布が頑丈になりすぎる可能性があるので(カバーを使用していくうちにしなやかになると思いますが)、できれば糸で仕立てたほうが良さそうです。とはいえ、ご自身のブックカバーですので、私の言葉はあくまでもヒントとして軽く眺めておいて、楽しく仕立てていただければそれを超える仕立てはありませんので、ぜひ自由に仕立てていきましょう!
上の黄色で囲った部分、おそらく仕立ててすぐは少しごわっとする印象を持たれると思います。この部分はブックカバーとして機能していくうちにやわらかくなっていくのですが、特に折れる部分は予め爪やcloverのコロコロオープナー(下の道具)でやわらかくしておくと使用感が良くなります。
ただし、ハードカバー用のこぎんカバーの場合は、本自体のカバーが分厚く強いためソフトカバー用のこぎんカバーよりもおおらかに構えていて問題ありません。また、「ゆっくりと馴染んでいく工程を楽しみたい!」という方は、ぜひこちらの処理は行わず、時間の経過をお楽しみください。ご自身にあった楽しみ方でいきましょう!
◆ミシン糸は厚地用がおすすめ
説明書にも書いていますが、ミシンの時は厚地用の糸(針も)で縫うといいと思います。私はフジックスのシャッペスパン30番手を使用しています。ポケット側の端だけ、糸が表に出る部分があるので、目立たせたい方はミシン糸のトーンを布地よりも明るめに、目立たせたくない方はトーンを暗めにするといいです。そもそもポリエステルで艶があるため、麻布に綿糸を施したこぎん布にはミシン糸の存在感が大きく出ますので、暗めにしても存在感はあります。
久しぶりのみなさまとの交流に心躍り、この制作のヒントブログはお喋りみたいになってしまいました。ただ、私が一貫してお伝えしたいのは、正確なこぎん刺し、正確なブックカバーを作ろう!ではなく、楽しいこぎん刺し、楽しいブックカバーを作ろう!楽しいこぎん時間を過ごそう!ということです。
極端ですが、例えばこぎん刺しの幅が15cm足りなくなってしまった!というときは、別で刺した布を足しても、こぎん刺しをしていない布を足しても良くて、自分の手で完成した喜びを味わうことの方がもっともっと大切だということです。
年明け頃から、伝統模様を尊重した大きな作品を作る活動を始めていく予定で色々と考えていますが、そちらに関しても、「大きい」の定義は一緒にこの会を楽しむみなさまそれぞれに決めていただこうと思っています。「畳一畳を大きい」としてもいいですし、「単行本の表紙を大きい」としてもいいですし、それが自分にとってチャレンジであり、楽しければそれでOKです。こちらに関してもおいおいInstagram等でアンケートをとっていこうと思っていますので、興味をお持ちの方はぜひご参加ください。
▶︎金魚ねぶたキット図案・説明書のデータ販売
・優しい顔の金魚ねぶた▶️minne販売ページ
・勇ましい顔の金魚ねぶた▶️minne販売ページ
▶️材料研究ブログ
▶️ショップ(今後、一時帰国以外はデータ図案を充実させていく予定です)
▶️Instagram(動画などでこぎん刺しのシンプルさ、面白さをお伝えしています)
Satonobou