こぎん刺しキット2

◆スキルアップキット2
 前回のブログに続き、スキルアップキットをご紹介します。キット1が最近できたことをお伝えしたとおり、実際にはこちらが初代スキルアップキットです。

◆難易度やポイント

 難易度は2。糸の難易度が3かもしれません。
 小さな積み重ねと、少しの踏ん張り?で完成しますので、初めての方も安心してお楽しみいただけます。斜めに進む部分は模様の区切りを意識するとぐぐんと進むと思います。一色ずつ、ゆっくり進めて大丈夫です。

◆材料紹介
コングレス(綿布)
 織り糸が動きづらいため、刺し心地は硬い印象。段を間違えて刺すことは少ないと思います。バッグ等擦れる機会の多い作品に仕立てる場合も毛玉が出来づらいように感じます。

オリムパス製絲
こぎん糸
 艶があり色が豊富ですが、雰囲気はひとつ落ち着いたところにある印象で、多色使いの際も使いやすいように感じます。一般的な刺繍糸と同じように使用したい本数を抜き取るシステムなため非常に甘撚りで、ヨリの強い糸が好みの場合にはおすすめしておりません。さとの坊のキットでもよく登場しますが、オリムパスのこぎん糸でしか表現できない風合いに魅力を感じています。私自身は刺繍糸のように糸を引き揃えて刺しておらず、少しでも糸の膨らみが一定に進むように、刺して糸を引く際に糸の根本を抑えて優しく引き抜くようにしています。

◆経験できること(=こぎん刺しを楽しむ引き出し)
⚪︎大きめのモドコ(基礎模様)を単体で刺す
⚪︎同じ模様のモドコを斜めに隣合わせる
⚪︎小さなモドコが連続する模様を斜めに刺す
⚪︎中くらいのモドコが連続する模様を斜めに刺す
⚪︎モドコの連続模様と糸流れを同単位として斜めに刺す
⚪︎2種類のモドコを組み合わせた斜めの模様を楽しむ
⚪︎色の組み合わせを楽しむ
⚪︎コングレス(綿100%)の布の特徴を知る
⚪︎オリムパス製絲のこぎん糸の特徴を知る
⚪︎アイロンをかけて作品が整うことを知る
⚪︎部屋に飾るとついつい毎日見てしまう喜びを知る
⚪︎(ぜひ感じた経験を追加してみてください)

◆誕生秘話
 こちらのキットは、2018年3月に制作した上の写真の作品をもとにデザインしました。当時の私はこぎん刺しを再開して1年、正しく初心者でした。そんな自分が楽しくデザインしたものなら、初心者の方も立ち止まらずに楽しんでいただけるのでは?そんな想いから形にしました。
 ここから模様を組み合わせることの面白さをますます楽しむようになり、伝統模様の底力(一見違う印象の模様も、隣り合わせるとすんなりしっくりくる)を知ることになります。

◆こぎん刺しキット2 販売先リンク
⚪︎図案と布セットはこちら
⚪︎図案と布と糸セットはこちら

 引き続き楽しいこぎん時間をお楽しみください。

Satonobou