こぎん刺しキットブーケ
◆こぎん刺しキットブーケ
母の日の贈り物にもおすすめ、こぎん刺しブーケキットをご紹介します。季節を楽しむこぎん刺しキットの一つではありますが、この季節に！というよりは、配色によって季節の花を表現して楽しんでいただきたいキットです。誕生日や母の日、父の日、敬老の日など、花を贈る機会は多いと思います。ぜひ花束を作っている気持ちで、大切な方を思い浮かべながらお楽しみください。
布はコングレスまたはこぎんドゥエル、糸はオリムパスまたは手仕事ファンさんです。
難易度は2。使用しているモドコは1種類！重ね合わせることで花束のような層を表現しました。こぎん刺しを始めて3ヶ月の方にも「すごく楽しかったです！」と感想を頂いた、初心者の方におすすめのデザインです。刺す順番等も解説していますので、安心してお楽しみください。
（美味しい秋の味覚を表現したブーケ）
◆材料紹介
コングレス（綿布）赤の布、抹茶色の布
模様が縦横等比になる、織り糸が動きづらいしっかりとした布です。オリムパスの糸で刺すにはコツがいります（糸をゆっくり抜く等）が、花を表現するのにぴったりの色と質感です。モドコを一つずつ、ゆっくりお楽しみください。
津軽工房社こぎんドゥエル（麻布）紺の布
模様が縦長になる麻素材のこぎん布です。織り糸が揺らぐため、慣れるまで戸惑うことがあるかもしれませんが、刺すうちに慣れてくると思います。
手仕事ファン手染めこぎん糸：紺地の作品
どんな布でも相性良く楽しめるふっくら滑らかなこぎん糸。マットな質感がカジュアルな作品作りにぴったりです。
オリムパス製絲こぎん糸：赤の布、抹茶色の布の作品
艶とマットさのバランスが絶妙な、引き揃えて使用する甘撚りの糸です。花を表現するのにぴったりだと思っています。
私は引き揃えて使用せず、せめてもの甘撚りをなんとか維持するよう努めています。
⚪︎1つのモドコで表現する幅、面白さを経験する
⚪︎色の組み合わせにより表現を楽しむ
⚪︎コングレスの特徴を知る
⚪︎手仕事ファンこぎん糸の特徴を知る
⚪︎オリムパスこぎん糸の特徴を知る
⚪︎（楽しまれた後に追加してみてくださいね）
下の写真の作品は、祖母が病気で入院したときに見舞いの花としてプレゼントしました。農家として自然に囲まれ、家では庭づくりを楽しんでいた祖母が、殺風景な病室で表情が乏しくなっているのを見て、初めは祖母が手入れした花を届けようと思いました。しかしながらそれは難しく、祖母が育てた花の色を参考に色を選び、枯れないこぎんブーケにしました。
完成品を贈ると、早速ベッドから見える位置に飾ってくれて、看護師さんとの会話も弾んだそうです。笑顔が戻りとても嬉しかった思い出があります。
みなさんもぜひ、花を選ぶように布や糸を選んで楽しんでくださいね。
