こぎん刺しキットひな祭り2021

◆こぎん刺しキットひな祭り2021
 季節を楽しむこぎん刺しキットを作っていくきっかけになったのがひな祭りキット2021でした。こちらのデザインはしばらく販売をお休みしていましたが、今回のブログを機に販売再開しております。布はコングレス、こぎん糸はオリムパスです。

(オリムパスのこぎん糸は華やかさと可愛らしさのバランスが抜群です)
 
◆難易度やポイント

 難易度は1。糸の扱いがやや難しいかもしれませんが、図案そのものは伝統模様を尊重してデザインしており、初めてこぎん刺しをされる方でも楽しめると思います。実際にワークショップでこぎん刺しを始めた方が、第2作としてこちらを楽しまれました。説明書でも刺し進め方等を解説していますので、どうぞ安心してお楽しみください。

(上とは糸を入れ替えた配色)

◆材料紹介
ケンセンコングレス(綿100%)
 いつもコングレスと呼んでいるのは犬扇印の国産コングレスです。写真のピンクは廃盤となり、さとの坊での在庫も終わりが見えてきました。この優しいピンク色がとても素敵だったので残念ですが、布に感謝をして楽しみたいですね。

オリムパスこぎん糸
 オリムパスのこぎん糸は、他のこぎん糸と呼ばれる撚りのしっかりしたこぎん糸に慣れた方にはすぐにバラバラになるこぎん糸だと言われています。むしろそれはその通りで、2023年時点でも、実際に必要な本数を取り出して使用できることを案内しており、目の細かな布に対応可能な糸と言えます。
 私もバラバラになるのに困っている立場なのですが、コングレスに刺す際は、糸の根本を押さえながらゆっくりを糸を(針)を布から抜くと糸の空気が抜けず、柔らかな表現が保てるように感じています。今回の作品はオリムパスのこぎん糸でしか表現できないかわいらしさと風合いだと思い使用しています。

(初節句らしさも出るためか、白のフレームに合わせる方が多い作品です)
  
◆経験できること(こぎん刺しを楽しむ引き出し)
⚪︎こぎん刺しの伝統模様を組み合わせて楽しむ
⚪︎こぎん刺しで季節を楽しむ
⚪︎色の組み合わせにより表現を楽しむ
⚪︎ケンセンコングレスの特徴を知る
⚪︎オリムパスこぎん糸の特徴を知る
⚪︎贈り物にこぎん刺しをする喜びを経験する
⚪︎(楽しまれた後に追加してみてくださいね)

(さとの坊キット産みの親)
  

◆制作秘話
 こぎん刺しキット2021は、大学時代にあるバイト先で慕っていた方から「初節句用にこぎん刺しのおひなさまを作ってほしい」と頼まれ制作した贈り物をきっかけに誕生しました。実際には、私の活動を応援するという優しさが多く含まれたご依頼でした。久しぶりの連絡で赤ちゃんの誕生を知り、さらには「全部おまかせするね!」とても嬉しい気持ちで返事をした記憶があります。一緒に飾るひな祭りの飾りなども見せてもらって、全体のバランスを考え配色やデザインが完成しました。
 その後、こちらの完成品を見た方に「図案を作ってほしい」とお声がけいただき、キット制作に挑戦するようになりました。図案を依頼くださったのはワークショップでこぎん刺しを始められた方だったため、こぎん刺しを始めたばかりの方が楽しめる図案にデザインし直し、キット作品が完成しました。
 さとの坊のこぎん刺しキットの産みの親ということですね。 10年以上前の学生時代の縁が、現在の私のキット制作のスイッチをおすきっかけとなり、ワークショップでの縁が、キット制作を実際に始めるきっかけとなり...ひととの繋がり、ご縁は人生を大きく変えてくれるものだなと、改めて実感しています。
 その他のリボンやブックカバーキット等も、きっかけは私ではなく、SNS等でお世話になっている方からのリクエストだったりするのです。ぜひ、みなさまもお気軽にお声がけくださいね。楽しいこぎん時間を一緒に作りましょう!

(その時の第二案が、キット2022に進化していきます...)

 

◆こぎん刺しキット ひな祭り2021販売先リンク
⚪︎図案と布セットはこちら
⚪︎図案と布と糸セットはこちら
⚪︎フルセットはこちら 

 引き続き楽しいこぎん時間をお楽しみください。

◆参照
オリムパス製絲こぎん糸紹介ページ
(https://www.olympus-thread.com/lineup/kogin/1452/ 2023年5月12日)

Satonobou