こぎんサークル2025[8]

◆こぎんサークル2025[8]3月の活動紹介
 サークルを始めて3ヶ月が経過、北半球で参加しているメンバーにとっては、季節が冬から春へ変化しました!南半球は夏から秋へと変化したでしょうか?これまで一緒にサークル活動をしてくださったメンバーのみなさま、ありがとうございます!そろそろ制作を始めようかな?という方もいらっしゃることと思いますが、どうぞご自身の気分、ペース、暮らしを大切にした上で針持っていただけたらと考えています。

◆3月にサークル用アカウントで共有した事項
【制作進捗共有】(3月4日)
日々ストーリーズではメンバーの進捗を共有していますが、この日は進捗写真を提供してくれたメンバーの制作過程を投稿で共有しました。メッセージ等で、「メンバーのみなさんの作品を見ていると頑張ろうかな!という気持ちになる」と教えてくれた方が何名もいました。仲間っていいですよね。

【004】メンバーからの質問(3月6日)
1目が埋もれ5目が浮いてしまうので美しく仕上げたい。
▶︎経験値共有や共感のコメントが続きました。ひと針ずつ刺す、糸こきを丁寧に行う、「刺している段は、少々埋もれた感があっても、次の段を刺すと、引き上がり、一目も出てくるし、浮き上がる感じがする。...」等、実践的なコメントに加え、材料の組み合わせで刺し心地や仕上がりに違いがある...といったコメントもありました。一目の浮き上がり具合は経験してみないとわからない部分があると思いますし、いろいろな材料を刺すのも時間や費用が必要ですし、こういったことをサークルで話し合うことはこぎん刺しをこれから楽しむ方にもとても有益だと思いました。コメントくださったみなさま、ありがとうございます!

【005】メンバーからの質問(3月17日)
図案なしで刺す場合、なにか案号的なものをメモしたりするのでしょうか?コツを教えてください。
▶︎今回のサークルの一つのテーマに、図案なしで刺してみることを私が掲げましたので、自己紹介に際して、そちらに関しての質問が寄せられました。ここでも経験値共有があり、「なるようになれ」と伝統模様のリズムに身を委ねるメンバーもいますし、実践的で詳しいやり方を共有された上で、結局のところ、どこかで思い切ることや、計算式を立てて制作していない場合は当然どこかで辻褄合わせをする必要が出てくるので、それを理解して楽しむことをコメントくださったメンバーもいました。また、「図案を計算式だけで刺す」ことを勉強中のメンバーからの実践的なコメントもありました。この一つの質問に対してだけでも様々な視点のやり方や考え方が寄せられましたし、安心して色々と挑戦していきたいですね!
 私は図案なしで刺して、初めて辻褄を合わせた(続いていたリズムを崩して整えた)ときに、販売されているキットや図案集の計算された整った図案しか経験してこなかったので、まずは「こんなことをしていいのだろうか」とか、「やり直した方がいいのだろうか」という考えが浮かびましたが、いざその考えを実際の針と糸で辻褄合わせという上書きをしてみると、「階段を一つのぼった」、「壁を越えた」、「100点狙うのは辞めた」、「整うことを諦めても遠目で見たら整った立派なこぎん刺しだ」など、成長の感情を覚えたことを思い出しました。古作こぎんにそのような辻褄合わせの技術や遊び心が反映されているのを知ったことも大きな助けになりました。
 案ずるより産むが易し。やってみましょ!産んだ先に、新たな視点が待っています!それをメンバーのみんなで共有していきましょう!

【006】メンバーからの質問(3月24日)
大きめの作品を作ってみたいんですが、タペストリー以外にどういう使い方がありますか?
▶︎トートバッグ、クッションカバー、座布団カバー、膝掛け、ショールなどの提案がありました。
 今回サークルを始めて改めて感じているのですが、「大きめ」とはどのくらいの大きさを刺すのか、曖昧ですよね。もちろんそれで良くて、メンバーのみなさまには「自分にとっての大きい」に挑戦してもらたいと思っています。それに、「大きい」という形容詞の持つ意味は成長とともに更新されていくと感じています。始めの頃は、モドコ1つでも十分大きいですし、慣れてくるとコースターの大きさは小さい、になりますし、畳サイズは大きい感じがしますが、それが総刺しなのか、部分刺しなのかといったデザインで「大きな布」以外にも意味が生じてきます。メンバーのみなさまのコメントはいつも鋭くて刺激が多くて親切で有り難いです。自分にとっての大きな作品、チャレンジしてみましょう!

【おしゃべり部屋2】3月27日〜
おしゃべり部屋のコメントが賑わいまして、2部屋目を用意しました。過去のおしゃべりに参加するのもアリですし、こちらで新たなおしゃべりを始めるのもOKです。自由に安心して交流していただけたらと考えています。

【007】メンバーからの質問(3月31日)
大きなタペストリーは作成中ですが図案ありきです。図案を作成しないで刺してみる、に興味があり参加することにしたのですが、どう進めていけば良いのかイメージできていません。図案なしで刺すとは?
▶︎難しい質問ですが、コメントくださったメンバーの方がいらっしゃいました。「全体の図案を考える時に表計算ソフトをメモ代わりにしていて、基本的にはそれを元に刺すやり方です...それぞれのもどこは、Koginbank さんの「モドコDB」でちょいちょい確認しながら刺しています。サイズごとに探せるのがとても便利で、すごくわかりやすくて助けられています。図案を書いてはいないけど、完全に図案なしでは刺せていない、という感じですね。文明の利器にも助けてもらいながら試行錯誤中です。」といった実践的な内容でした。明確で助けになるコメント、本当にありがとうございます!
 私もkoginbankさんのモドコDBに助けられていますし、koginbankさんの取材記事は伝統的なこぎん刺しの背景を知ることはもちろんのこと、こぎん刺しに関する自分自身の考えを深めることにおいても非常にありがたい存在です。
※koginbankさんのウェブマガジン
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 私からのコメントもここに残しておきます。
「みなさま、こんにちは!発起人のさとの坊です。😊
今回と同様の質問がいくつかありまして、うまく返事ができるかわからないのですが、現時点で言葉にできることを下記に記します。わかりづらい表現の中、参加くださった方が多いのだと知りました。ありがとうございます!

「図案なしで刺す」は、「図案を見ないで刺す」とか、「刺しながらデザインを組み立てていく」とか、「予め図案を用意しないで知っている模様を組み合わせながら布を糸で埋めていく」といった考えを言葉にしました。そんなわけで、伝統模様の経験値が大切だと思っています。

かつて津軽の女性たちが、図案を用意することなく制作していたその時間を想像してみる、私たちに出来ないことはないと思っています。
「彼女たちはどんなふうに刺していたんだろう??」と想像しながら針を進めたら、メンバーのみなさまはどんな作品を制作されるのか、楽しみに過ごしています。(もちろん図案を用意しても大丈夫です👍)

抽象的な表現で申し訳ないのですが、今後具体的で実践的な説明が出来るように自分なりに励んでいきます!どうぞよろしくお願いします。
また、「図案なしで刺している」メンバーのみなさまのコメントも楽しみにしています!難しいことをする必要はないと思っています(結果複雑になることはあるかと思います)ので、ぜひ小さな布からでも、大きな布からでも、1段目を刺していただけたらと思います😊

 もしかしたら、私たちは図案に慣れすぎて、こぎん刺しの伝統模様の柔軟さに気付いていないことがあるのではないか?という考えが浮かぶこともあり、今回のサークルでのメンバーのみなさんの活動を一緒に楽しみたいと思っています。図案は敵でも味方でもなくいつもそこにある必要なものだとは思っているのですが、もう少し縛られずにこぎん刺しをすることもできるんじゃないか?そんな気持ちです。

【その他】
 3月から、Instagramの共同投稿機能で制作の様子を投稿欄で共有することも開始しました。詳しい投稿方法はサークル用のInstagramアカウント内で紹介していますので、ぜひメンバーのみなさまはご活用ください。

 次回ブログでは、4月の活動紹介をしたいと思っています。引き続き、楽しいこぎん時間を!

◆ご協力のお願い
制作進捗状況やこぎん刺しを始めたばかりの頃に制作した作品の写真をメンバーと共有できる方は、いつでもEmail(下のサークル参加方法の解説内にアドレスを載せています)またはサークル用のInstagramアカウントメッセージで写真を送っていただけると有り難いです。

◆サークル参加方法
Instagramアカウントお持ちの方@koginsurukai2025
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※安全と安心を守るため非公開になっています。不審な言動を確認した場合即ブロックします。
・Instagramアカウントお持ちでない方/Instagramを通さず参加する方
①お名前(苗字または下の名前)、②好きなモドコ、③チャレンジしたいこと、④質問や相談(無ければ省略可)を下記メールまでお送り下さい。
さとの坊メールアドレス:satonobou0515@gmail.com

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◆参考資料(PDF資料)
青森県立郷土館の1976『刺しこぎんと菱刺し』のPDFページ→PDFページはこちら
パソコン等、PDFを読み取れる環境でご確認ください。

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