こぎん刺しの糸始末(続)

◆こぎん刺しの糸始末(続)
 先日「こぎん刺しの糸始末」のタイトルで書きましたブログ、母の刺したこぎんの糸端がわかる写真が出てきたので、こちらで共有します。
 この状態を、どう仕立てるの?という疑問がある方には先にお伝えしますが、仕立て方法はわかりません。なぜなら、母はこぎん刺しをした後は、プロの仕立て屋さんに頼んでいたからです。こぎん布は厚いから自分で仕立てるのは大変じゃない?といつも言われていたのですが、納得しました。また、10年以上前でさえ、仕立てをしてくれる人がいなくなってきたと言っていたので、母がこぎん刺しを楽しんでいた時とは状況が色々と変わっているのかな?と思いました。

 糸はオリムパス、布は黒石市の手芸店で恐らく20年程前に購入したと思われるコングレスです。

◆こぎんのその後と私の母
 この途中のこぎんは、友人へプレゼントするブックカバーとして刺し始めたそうで、何年かけてこのくらい進んだのかわかりませんが、少なくとも15年はそのままになっています。私が大学生の頃に見た状態と変わっていないように思いますが、材料に傷みはなく、綺麗な状態ですよね。
 私の母はざっくりさっぱりした明るく頼もしい、とても優しい人です。この作品がこの後どうなったかといえば、どうにもなることなく、手芸箱の一番下の引き出しの、その他様々な布の一番下にしまってあります。(笑)私がこぎん刺しをしてみたいから針を貸してと頼んだ時も、布団の針かもしれないけど持って行っていいよ、と持たせてくれたのですが、恐らくこぎん針ではありませんでした。針先は丸かったものの、一般的に販売されているこぎん針と比べて短かったです。1針ずつ刺していた初心者の頃は、短い針の方が差しやすかったので、運針を始めるまでずっとその針を使用していました。
 材料に囚われることなくこぎん刺しを楽しむ大切さはそんな母に教わりました。特に海外生活が始まってみると、現地調達できる材料で楽しむことも重要になってくると感じています。

 特別ほつれ止めをしている様子もなく、神経質さが微塵もない、母らしいおおらかなこぎんで素敵だなと、今思いました。
 日本から材料を発送してもらうこともできますが、アメリカの手芸店などでこぎん刺しができそうな材料に出会えたらいいな、と思っています。
 

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Satonobou