こぎん刺しキット ブックカバー2(文庫本)

◆こぎん刺しキット ブックカバー2(文庫本)
 ブックカバー1重心が中央にある、重なりを感じるデザインでしたが、ブックカバー2は、重心不明の(まだまだ続きそうな)重なりを感じるデザインにしました。読書時間の幸福度が上がるよう、読書中に手に触れる部分にこぎん刺しを施しました。koginbankさんの布が持つ落ち着いた柔らかさと温もりが本を優しく包み込んでくれます。
 布はkoginbankオリジナルこぎん布、糸は手仕事ファン手染めこぎん糸で、厚さ調整可能なタイプです。少し大変そうに感じるかもしれませんが、一色ずつ進められるので、隙間時間を活用してお楽しみいただけます。
 また、こちらはkoginbankさんのクラウドファンディングの返礼品に採用していただいた作品でもあります。

(優しい布の上に優しいこぎん糸が優しい図案の凹凸となって敷かれています)
 
◆難易度やポイント

 難易度は2。模様の構成や視点はキットの説明書でしっかりとお伝えしていますので、現在地と、模様の繰り返しのリズムが見えてくると、楽しくなってくると思います。私はしばらくこちらの模様が苦手だったのですが、幾つも刺しているうちに、模様のリズムが見えてきて、ぐっと楽になりました。どんな模様とも、そんな打ち解ける瞬間みたいなものがあると思いますので、ぜひ焦らずお楽しみください。
 仕立てに関しても、そもそも仕立てが得意ではない私目線で、丁寧に、落とし穴に落ちないよう、写真盛りだくさんで説明書を作りました。「完成するか心配でしたが、説明書を見ながら無事に完成しました!」と、無事に完成された方から嬉しいお言葉をいただいておりますので、どうぞご安心ください。
 裏布や接着芯の厚さに関しても、さまざまな組み合わせで試作を繰り返し、使用感も確認しキットとして販売しております。

(使用後3ヶ月頃の様子※仕立ては試作品のためキットと一部異なります)

◆材料紹介
kognbankオリジナルこぎん布(綿)
 模様が少し縦長になる綿素材のこぎん布です。「糸こきとは何か」を教えてくれるしなやかな布で、今回のブックカバーは布幅を生かして仕立てていきます。どう頑張っても落ち着いた雰囲気の色味で、ブックカバーの役割を素材そのものから果たしています。手仕事ファンさんのこぎん糸とは刺し心地面だけでなく、色味の相性もバッチリです。

手仕事ファン手染めこぎん糸

 カジュアルで角のない優しい雰囲気の糸のため、koginbankさんの布との相性も抜群です。それぞれの糸の主張が穏やかで、個性をぶつけるタイプの質感でないため、複数の色で表現していく作品にもってこいのこぎん糸です。どんな布にも刺しやすいところもおすすめです。
 

(表だけでなく、裏布やテープの組み合わせも楽しみたいですね)
 

◆経験できること(こぎん刺しを楽しむ引き出し)
⚪︎こぎん刺しの伝統模様をサイズ違いで重ねるように楽しむ
⚪︎層の感じられる図案を楽しむ
⚪︎koginbankオリジナルこぎん布の特徴を知る
⚪︎手仕事ファン手染めこぎん糸の特徴を知る
⚪︎読書時間の幸福度をあげるこぎん刺し作品を作る
⚪︎贈り物として想いを込めて制作してみる
⚪︎(楽しまれた後に追加してみてくださいね)

 

(クラファン返礼品の一つ)

 
◆制作秘話
 koginbankさんのクラウドファンディング返礼品としては5つ、試作では7つ程製作したのですが、普段と異なり締切があり、ものすごく頑張ったら初めてぎっくり首(急性頚椎捻挫症)になりました。寝違えたと思っていたのに3日経っても治らず病院へ。薬をもらったらすぐによくなりましたが、経験したことのない痛みと不自由さで久しぶりに精神的な不安に陥りました。制作秘話とは違う話でしょうか。(笑)その後は一度も痛むことがないので、肩に力が入っていたのだと思います。みなさまも、どうぞ健康第一でこぎん刺しを楽しんでいきましょうね。
 
(試作のあれこれ。模様の大きさ、配置、必ず刺して確認します)

 
◆こぎん刺しキット ブックカバー販売先リンク

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引き続き楽しいこぎん時間をお楽しみください。

Satonobou