こぎん刺しキット立ち雛

◆こぎん刺しキット立ち雛
 2023年ひな祭りキットは、昨日のご紹介のひな祭りキット2023に加え、立ち雛も制作しました。肩のシルエットはしっかり肩なで肩の2つ、女雛の裾の広がり方は2パターンがあります。
 布と糸の組み合わせは3つです。
1つ目はkoginbankオリジナルこぎん布×手仕事ファン手染めこぎん糸
2つ目は津軽工房社Tsugaru×津軽こぎん糸
3つ目は津軽工房社Tsugaru×アトリエCANOE八甲田藍染め糸です。
 布によって同じ図案でもシルエット、そして雰囲気が異なる面白さも合わせてお楽しみください。

(左:なで肩、右:しっかり肩)
 
◆難易度やポイント

 難易度は2。伝統模様のリズムをお楽しみいただけるテンポの良い図案です。裾の広がり方をお選びいただいたり、肩のシルエットをお選びいただいたりと、シンプルな図案ながらもお客さまが選択してお楽しみいただけるオンリーワンの要素を含みました。裾が広がると着物らしく、裾がすぼまるとこけしのようにどこか可愛らしい印象ですね。

(koginbankこぎん布×手仕事ファンこぎん糸、なで肩、広がり裾)

 今回は八甲田藍染め糸もお選びいただけます。藍染糸単色のお雛飾り(下の写真)、なかなかかっこよくなりました。好みの雰囲気をお選びいただき、楽しい制作時間をお過ごしいただけますと嬉しいです。

(Tsugaru×津軽こぎん糸、津軽工房社さんでもお取り扱いいただきました)

◆材料紹介
koginbankオリジナルこぎん布(綿)
 きなりはそろそろ2023年に織り上がった新しい色味に変わります。適度なしなやかさがある布で、初心者の方がこぎん刺しをもっと好きになるのに大きな役割を担ってくれている布だと思っています。こぎん糸と布がケンカせず、糸を引く際もストレスがないと思います。

津軽工房社Tsugaru(麻)
 こぎんドゥエルと同じ感覚ですが織り糸の縦横で色が異なる面白い布です。キットで使用しているのは生成り×白、ぱっと見白はわかりづらいのですが、生成りと比べると布全体に明るさが出るため、お祝い作品にぴったりです。糸と布の摩擦感を掴むまでは、少し優しく扱うといいかもしれません。ドゥエルで段を間違って刺してしまう方も、こちらの布は織り糸の色差が段のガイドになるため、安心して楽しめるかと思います。

手仕事ファン手染めこぎん糸
 koginbankさんの布の作品に使用しています。材料の組み合わせはキット2023と同様で、刺しやすさ、可愛らしさ、色の豊富さ、どれをとっても優秀です。また、グラデーションもいい表情が出ました。

津軽こぎん糸
 津軽工房社さんで染められている糸です。発色が良く、色の個性が割と強いため、こういった2色や単色で楽しまれるときにおすすめです。色の組み合わせ次第では色が折り合わず主張し合う印象があるため、試し刺し等で色味を確認されるといいかもしれません。

アトリエCANOE八甲田藍染め糸
 深い藍染色で、撚りがしっかりしており、刺し心地にキシキシとした藍染糸らしい感覚があります。撚りが解けると染まりきっていない部分が出て印象が変わります。お好みに合わせて糸をお取り扱いください。

(Tsugaru×八甲田藍染め糸、しっかり肩)

 

◆経験できること(こぎん刺しを楽しむ引き出し)
⚪︎こぎん刺しの伝統模様を組み合わせて楽しむ
⚪︎こぎん刺しでひな祭り、春の季節を楽しむ
⚪︎koginbankオリジナルこぎん布、Tsugaruの特徴を知る
⚪︎手仕事ファン手染めこぎん糸、津軽こぎん糸、八甲田藍染め糸の特徴を知る
⚪︎贈り物にこぎん刺しをする喜びを経験する
⚪︎(楽しまれた後に追加してみてくださいね)
 
◆制作秘話
 ひな祭りキット2022の試作品として制作した下の作品、もう少し工夫をしたら、立ち雛っぽくなるのでは??とぼんやりと考え始めたことが立ち雛誕生のきっかけです。季節作品は、その季節が過ぎると気持ちが続かないもので、2024年、販売活動に戻れていたら、もう一つご紹介予定です。
 
(試作品の一つ、このままだと少し寂しい印象です)
 
◆こぎん刺しキット 立ち雛販売先リンク

⚪︎布Tsugaru:図案と布セットはこちら
⚪︎布Tsugaru:図案と布と糸セットはこちら
⚪︎布Tsugaru/津軽こぎん糸:刺しゅう枠フルセットはこちら
⚪︎布Tsugaru/藍染め糸:刺しゅう枠フルセットはこちら

⚪︎koginbank布:図案と布と糸セットはこちら
⚪︎koginbank布:刺しゅう枠フルセットはこちら

 
(アートフレームに入れて贈り物に)

 引き続き楽しいこぎん時間をお楽しみください。

Satonobou