布と糸を知る14(ダルマ・ハードタイプ)

◆布と糸を知る13(ダルマ・ハードタイプ)
 
1週間ぶりになりました。布調べは4枚目、DARUMAのこぎん布(ハードタイプ)です。前回の記事ツバイガルト コークは割と糸を選ばず太ささえ気をつけたら良い使いやすい布でした。ダルマのこぎん布はソフトタイプもあるそうですが、今回ホームページを見て初めて知りました。調査はハードタイプで行っております。
※布名のアルファベット、糸名の数字は便宜上振ったものです。

◆DARUMA こぎん布(ハードタイプ)基本情報
⚪︎素材 麻

⚪︎1㎠あたりの目数(縦:横)7目:9目
⚪︎購入店 取り扱い手芸店、ダルマオンラインショップ
⚪︎購入時期 2020年頃(ロットによる差の可能性を考慮し記載)
⚪︎展開色や価格等の商品情報はメーカーにお問い合わせください。

(ざっと見た感じは、このような布です。)

◆ダルマこぎん布(ハードタイプ)の印象(さとの坊調べ)
⚪︎糊が多い▶️たて糸を針で持ち上げる(弾く)際に滑るため、使用する針によって刺し心地が大きく変わりそう、刺し方の工夫が必要そう

⚪︎布が固い▶️布目にこぎん糸を落ち着かせるために丁寧な糸こきが必要そう

⚪︎布全体が面で動く▶︎糸との相性がはっきりしていそう

 下の写真は、マクロレンズで撮影した写真です。黄色で囲んだ部分のように織り糸が割れているのが見て取れると思いますが、慎重に扱わなかったためかたて糸、よこ糸どちらも割ってしまいました。私自身こちらの布に不慣れなことや腕に問題があることも大きいですが、初心者の方はゆっくりと進めるのが良さそうです。
 メーカーのショップを見る限りでは、今のところカットクロスでの販売のみのようです。布の方向を示すシールが貼ってあったり、同梱の紙に刺し方の説明等も載っていたりと、慣れない方への配慮が優しいこぎん布だと感じています。(3/8、一部訂正・追記しました)

 ◆ダルマこぎん布(ハードタイプ)に、また刺してみたい!と思ったさとの坊おすすめの糸
 全て運針で同じこぎん針を使用して刺した感想です。私の技量が見た目や感想に影響することをご理解いただきますようお願いいたします。

⚪︎5.津軽工房社 津軽こぎん糸
刺し心地:糸の通りがスムーズ
見た目:一目部分もふっくらとしている
感想:ダルマのこぎん糸と似た印象がありましたが、こちらの方がスムーズで糸も磨耗せず、糸そのものの見た目以上に、糸の強さ(芯)を感じました。

⚪︎6.1chi®こぎん糸
刺し心地:布の張りに負けない糸の主張で刺し子がスムーズに進む
見た目:糸の乱れ等もなく、糸の通りのカジュアルな雰囲気
感想:とてもおすすめです。刺していて私は一切の違和感を感じませんでした。

⚪︎8.手仕事ファン手染めこぎん糸
刺し心地:糸が通る時の適度なザラザラ感が心地よく、糸こきがしやすい
見た目:細くなったりもせずいつもの手仕事ファンさんの糸の質感そのまま
感想:1chi®さんのこぎん糸と似ていますが、布の穴の大きさと糸の太さのバランスはこちらの方が取れている印象です。

⚪︎9.koginbank こぎん糸
刺し心地
:摩擦感が適度でスムーズに刺し子が進められる

見た目:koginbankさんの糸らしさがそのまま表現される
感想布の張りと糸の個性のバランスが取れており、こんなに相性が良いなんてびっくり!の組み合わせでした。

⚪︎その他感想
 DARUMAのこぎん布のハードタイプは今回研究対象のこぎん布の中で、一番布の表面に糊を感じました。糊感が強いため、1目を進めるときに針先が滑らないように工夫が必要だったり、運針で進める際に他の布よりも指への負荷がかかりそうですが、(こぎん針を選ぶと解決するかもしれません)コツを見つける毎に刺しやすくなっていきそうです。カットクロスのみの販売のためあまり使ったことがなかったのですが、今回
ソフトタイプがあることを知り、どんなふうに違うのか気になりました。

ダルマこぎん布(ハードタイプ)で楽しめるキット
▶️こぎん刺しキット7
(こぎん糸は手仕事ファンさんのこぎん糸です。刺し心地を確認済みですので安心してお楽しみください)

◆次回の布は津軽工房社さんのこぎんドゥエル

 

 普段から使用している布なので、改めて相性を知るのが楽しみです。

▶️材料研究ブログ

▶️ショップ

 

◆布と糸の相性について
 布と糸を知る3
でも触れましたが、感覚は個人差があり、当然ながら好みも個人差があります。相性に関しては、布と糸の組み合わせによって刺し心地が異なることをお伝えしたい気持ちで書いています。布や糸の第一印象で距離をとってしまうのは、勿体無いと感じているのも今回の調査を行う理由の一つです。マイナスではなく、プラスを知っていくのが調査の目的です。

◆調査内容に関して
 個人でこぎん刺しをお楽しみいただく方に向け情報で、さとの坊が自宅保管した材料で調べた内容です。保管環境によりお手持ちの布とカウント数のずれや重量に相違が出る場合があると思いますが、ご了承ください。また、写真の無断使用はお断りいたします。 楽しいこぎん時間になりますように。 

Satonobou