こぎん刺しキット ギフト

◆こぎん刺しキット ギフト
 季節を楽しむキット、クリスマスの頃に制作したのが今回のギフトです。当初はクリスマスという名前でしたが、配色が増えギフトに落ち着きました。キット⑧キット⑨もラッピングをイメージして制作しましたが、スキルアップ要素が強かったためスキルアップキットに、こちらは楽しむ要素が強かったため季節を楽しむキットにしました。
 材料の組み合わせは、①koginbankオリジナルこぎん布×手仕事ファン手染めこぎん糸、②こぎんドゥエル×つきやこぎん糸、の2つです。

(どちらもkoginbankさんの布に手仕事ファンさんの糸です)
 
◆難易度やポイント

 難易度は3。季節を楽しむこぎん刺しキットでは一番難しいと思います。何が難しいかというと、メインの模様です。しかもそれが虫食いのようになっています。初めて挑むには少し混乱するかもしれないので、メインの模様だけを練習できるように、メインの模様のみの図案、それを練習するための布と糸もセットになっています。それでも、スキルアップキットを頑張ってきた方であれば、「針の現在地」や「模様の最小単位を意識する」等の捉え方が少しずつ身についていっていると思いますので、次第に難易度が低くなっていくと思います。

(こぎんドゥエルにつきやこぎん糸、クラシカルで上品です)

 

◆材料紹介
津軽工房社こぎんドゥエル(麻)
 模様の縦横は縦長で、可愛らしい模様も少し重みが出る麻布です。織り糸を割らないように気をつけながらお楽しみください。こちらで使用のえんじ色は再販未定とのことです。さとの坊キットも在庫無くなり次第終了ですので、気になる方はお早めのお手続きをおすすめいたします。

koginbankオリジナルこぎん布
(綿)
 金魚ねぷたキットでも使用しているしなやかさがポイント(私にとって)のこぎん布です。生成りは今年より新たに織り上がった布に変わったため、ほんの少し深みが出て、こちらのキットとの相性は更に良くなったと思います。布に身を委ねて、楽しんでみてください。時間を見て新しい布で制作してみます。

つきやこぎん糸
:えんじの布の作品
 刺す度に、百点満点の糸だなぁ、とハッとさせられる糸です。撚りの強さ、糸の艶、上品さ、丈夫さ、そしてもちろんのこと刺しやすさ、素晴らしいです。私はつきやさんのこぎん糸で刺すと作品完成スピードが速くなります。おそらく、神経を使わずに使える糸の品質がそうさせるのだと思います。まだ試したことのない方はぜひお試しください。

手仕事ファン手染めこぎん糸
 お馴染み、手仕事ファンさんのこぎん糸、今回は段染め糸も使って特徴のあるラッピングになるように工夫してみました。刺しやすさ、ふっくらとした可愛らしさ、糸の表情もぜひお楽しみください。色が豊富なので絵を描くようにこぎん刺しを楽しみたい方にもぴったりのこぎん糸です。

 

(試作→図案に起こす→図案を見て刺す→修正する→→→完成)

 

◆経験できること(こぎん刺しを楽しむ引き出し)
⚪︎こぎん刺しの伝統模様を組み合わせて遊ぶ
⚪︎絵を描くように、こぎん刺しの模様を組み合わせる
⚪︎奥行きのある作品に挑戦してみる
⚪︎こぎんドゥエル、koginbankオリジナルこぎん布の特徴を知る
⚪︎つきやこぎん糸、手仕事ファン手染めこぎん糸の特徴を知る
⚪︎こぎん刺しで季節を楽しむ
⚪︎贈り物として想いを込めて制作してみる
⚪︎(楽しまれた後に追加してみてくださいね)

 
◆制作秘話
 クリスマスっぽいこぎん刺しの作品を作ってみたいなぁ。そんな気持ちで制作を始めました。試作1号は下の作品です。koginbankさんの布が初めてというのもあり、糸選びも結構苦戦しました。(苦戦したことが布に表れていますよね。笑)いつもと同じ2Lフレームに納めるところまでがデザインのため、リボンのサイズ感や位置など、微妙な調整が必要でしたが、ココだ!とピンとくる感覚が楽しかったです。初めの作品は色は迷子になったものの、完成した時にこれは楽しい図案だ!と実感し、みなさんと楽しさを共有したいと思い販売しました。実際に販売してみると、たくさんのご注文(初めての方も)を、嬉しいメッセージと共にいただきました。「お孫さんの初めてのクリスマスプレゼントにします」と、フレームのご相談までしてくださったお客さまもいらっしゃいました。
 ちなみに、フレームは私の販売しているAPJやオリムパスのものはもちろんお勧めですが、オンラインでマット紙を注文できるサービスが結構あるので、お好きな額縁に、マット紙を別注文で合わせるのも楽しいですよ。ぜひ!
 
(試作1号、クリスマス配色とは程遠い色使いになりました)
 
◆こぎん刺しキット ギフト販売先リンク
⚪︎図案と布セットはこちら
⚪︎図案と布と糸セットはこちら

 引き続き楽しいこぎん時間をお楽しみください。

Satonobou